同じ言葉
人の数だけ、違う
「そういうつもりで言ったわけじゃないのに。」
「私が伝えたかったことは、そういうことじゃないんだけどな。」
他の人とコミュニケーションをとっていると、
こんなことが生じることがある。
これは、同じ一つの言葉でも
人により微妙に受け取り方が違うことによって
生じるものだと思う。
なぜならば、
「その言葉」は
その人に入ってきてから、
その人の中で、さらに醸成されていくものだから。
「その言葉」はその人の中で、
様々な出来事、
様々な読み物、
様々な自己検証により、
作り上げられていくものだから。
99%は合致していても、
100%合致することはないのが、
「言葉」なのではないだろうか。
しかし「言葉」は「見える」ものだ。
だからこそ、
その意味は明確に認識しあっていると勘違いしてしまう。
「見える」けど、「見えないもの」を纏っている。
それなのに、「見える」ものだからこそ、
「見えないもの」を見ようともしなくなっている。
あらかじめお互いに、
「言葉」というものはそういうものであって、
互いに揺るぎなく100%合致するものを持ち合えるものではない。
そういう認識を持ち、
ゆとりを持ったコミュニケーションが取れれば、
相手の本当に伝えたいことの意図を汲み取れる
あたたかいやり取りができるのではないだろうか。
この作品では、
ひとつの色を表す言葉であっても
たくさんのニュアンスが違う色がある、
ということを視覚的に表現することで、
そのことをわかりやすく伝えたいと制作している。
mienaimonotachi
みえないものたち


